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映画や本やおいしいものについて

ナイトクローラー@新宿武蔵野館


映画『ナイトクローラー』予告編 - YouTube

ロサンゼルスにある工事現場でフェンスを盗んでいたルー・ブルームは、警備員に見つかり、彼を襲い時計とフェンスを盗む。スクラップヤードで盗んだ品の値段を交渉する際に、ブルームは仕事を求めるが、現場監督は泥棒を雇う気はないと告げる。

自動車事故の現場を撮影するアマチュアのカメラマンを見たルーは、彼らに触発され、盗んだ自転車と交換したカムコーダーと警察無線受信機を用いて車強盗の襲撃後の現場を撮影し、ローカル局に売り込む。朝のニュース番組の監督であるニナはルーが撮影した動画を購入し、撮影を続けるように勧める。彼女は、局が求めている多くの視聴者を得やすい裕福な住宅街での暴行事件の映像を要求する。ルーはお金が欲しくてたまらない若者リックをアシスタントとして雇う。

より刺激的な映像を撮るため、ルーは遺体を動かすなどの犯罪現場の改ざんを始め、その映像で儲けた金で高い機材と速い車を購入する。競争相手からのビジネスのオファーを断り、その競争相手のバンに手を加える。その後バンは事故を起こし、ルーはその様子を撮影する。さらに自分の映像がニナにとって必要不可欠な事を知り、セックスの相手をしないと映像を売らないと脅す。

Wikipediaナイトクローラー(映画)」2015年10月15日 (木) 00:56(UTC)より

@シネマカリテにて

※ラストを明記してはいませんが、ぼんやりとしたネタバレがありますのでご注意ください。

 

 その日暮らしの主人公がパパラッチの仕事に出会い、スクープを得る内に徐々にタガが外れて行く…と言う社会派サスペンス映画。評判がすごく良くてずっと観に行きたかったものの、なかなかタイミングが合わず…。ギリギリのところでようやく観に行くことができました。FFもChromeも最新版なのに映画館のサイトからチケットが予約できなくて一人でてんやわんやの大騒ぎだったけど無事予約できてよかった…!

主人公・ルー役を務めるジェイク・ギレンホールの怪演が素晴らしい。序盤は妙に覇気のないルーの瞳が不気味だったんだけど、徐々に狂気が滲み出て来る、あの目!静かに淡々と正論のように歪んだ倫理を語りかける様がものすごく怖かった。

映像のスリルとスピード感も抜群でかっこ良かったなー。とくにチャイニーズレストランのシーン!車に乗ったルーの持つカメラ越しの映像の緊迫感がすごかった。ここの撮り方ほんとうに上手い。あと、ニナと二人でスタジオの摩天楼の背景の前で語るシーンがやたらと印象深い。偽物の摩天楼と、その前で交わされる虚栄だらけの会話の醸す何とも言えない不安定な雰囲気にゾワゾワしてしまう。

全編通して緊張感とスリルに満ちていて面白かった!普通の人間だったら越えられない一線を次々に越えて成り上がって行ってしまうあたり、ルーがナイトクローラーになる事は最悪にして最高の適材適所だったのだなぁ…残念ながら。観客が「いやそれは駄目だろ」「もう捕まるだろ」といくら思っても、ルーは次々に成功を収めて行ってしまって、ついにそのまま…。

主人公が夢を叶え、どん底から成り上がっていくと言う意味ではサクセスストーリーと言えるのかもしれないけど、最高に後味の悪いラストでした。そして、事件現場に踏み込んで被害者の人権を踏み躙るような映像を撮り続ける行為が許されてしまうのは、そこに需要があるからだと思うとますます後味が悪くなります。でもこの映画に関しては後味が悪いというのが褒め言葉になる気がする…。