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映画や本やおいしいものについて

神田古本祭り

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本の街・神保町で毎年催される神田古本まつりへ行って来ました~。通りにずらりと並んだ露店で取り扱うのはすべて本。明治大正どころか江戸時代の本までどっさり溢れております。

 

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本に混じって幸せ狸なる子もいたり、神保町のお店に眠っている面々が総出演と言う感じでとても楽しかったです。天気は薄曇りで、古本祭り日和でした。雨はもちろんだめだけど、晴れ過ぎても傷むからねえ…。
 
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ちなみに幸せ狸にはこんな感じの謂われがあるらしい。
 
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特に明確な目的もなく、月岡芳年の展覧会図録があったらラッキーだなーくらいの気持ちでうろうろしていたところ、立ち寄った美術関連専門の古書店でいい感じのものを発見!ネットで買うよりずっと安い価格で図録とムック本を購入できました。ムック本はちょっと表紙の状態がよくなかったのだけども、まぁ中身に問題はないので良いかなぁと。現物を見て判断できたので後悔はない。あと、やはり専門店なので「芳年ならこちらにも!」とおすすめしていただけたり、手の出ないくらい高価な作品集を見せていただけたりしてとても有難かった…。
 
1冊で500円、2冊でも500円、3冊でも500円という投げやりなガレージセールをしているところで見つけた1930年刊行の女流作家の本が気になったのだけども、他に欲しいものが見当たらなくて買わなかったのを後悔している…。一期一会だというのに失敗したなぁ。達筆な文字で持ち主の方のお名前が記された横に印が捺してあったり、とても味があった…。あとぱらぱらと見た時、後書に筆者の方が「この本に出てくるひとびとは実在しません。あくまでも私の作ったひとびとです。もし私のご近所さんが読んだとしても、恥ずかしいのであまり詮索しないでくださいませね」みたいな奥ゆかしくも意味深な一言が述べてあってときめきました。

Amazonでポチるのも便利ですが、こういう出会いも良いですね。さらに古書となれば可能性は無限大だし、より一層楽しい。埃に鼻水ズルズルになりながらもとても楽しい時間でした。来年も行きたいなぁ。