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映画や本やおいしいものについて

隣の家の少女/ジャック・ケッチャム

 

隣の家の少女 扶桑社ミステリー

隣の家の少女 扶桑社ミステリー

 

 

■あらすじ
1958年のアメリカのとある田舎町。12歳の少年デヴィットの隣の家のルースのもとに、両親を亡くしたという美少女のメグとその妹のスーザンが引っ越してくる。デヴィットはすぐにメグに心を奪われるが、彼女らがルースによって凄惨な虐待を受けていることを知る。
Wikipedia隣の家の少女」 2015年8月30日 (日) 05:54(UTC)より

 

kindleにて

 後味が悪いと聞いてはいたけど本当に後味が悪かった。隣家に越してきた少女と主人公が出会うあたりまでは旧き良き牧歌的な恋物語という風情だったのに、徐々に暗雲立ち込め最後には精神的・肉体的・性的な暴力に次ぐ暴力、そしてまったく救いのないラストという展開。

半世紀ほど前のアメリカと言うとのびのびとして自由で…というイメージがあったのだけど、舞台となる小さな町は閉塞的で余所者にはひどく冷たくて、引っ越して来たばかりの少女が明らかに虐待を受けているのに警官までもが「躾だろう」と断言してしまう胸糞の悪さ…。

虐待の首謀者であるルースはじめ、加担するルースの子供たちやその友人たち、傍観するだけの主人公もどんな理由があろうが異常だし、まったく共感できなかったなぁ。正義や義憤で動くというより、わたしは「こんなやばいやつらといたらいつ自分に火の粉が降るかわからんから今のうちに消そう」って思ってしまう気がする…。

実際にアメリカで起こった事件がモチーフになっているとのこと。ルースのモデルとなったガートルード・バニシェフスキーの Wikiでは実際の事件の流れが記載されています。が、この主犯は出所し名前を変え別の州に引っ越して60歳まで生きたらしい。現実の方が胸糞が悪いのだな…。

■参考リンク

ガートルード・バニシェフスキー - Wikipedia