■あらすじ
19世紀末、ヴィクター・フランケンシュタインによって屍体の蘇生技術が確立され、屍者が世界の産業・文明を支える時代が到来してい た。1878年、ロンドン大学の医学生ワトソンは、指導教官セワード教授とその師ヘルシング教授の紹介で、政府の諜報機関「ウォルシンガム機関」の指揮官 「M」と面会し、機関の一員に迎えられ、アフガニスタンでの諜報活動を依頼される。その目的は、屍兵部隊と共にロシア軍を脱走してアフガン北方に「屍者の 王国」を築いた男カラマーゾフの動向調査だった。
Wikipedia「屍者の帝国」2015年12月10日 (木) 19:59(UTC)より
舞台設定が素晴らしい~!まず最初の実験室のシーンで一気に引き込まれました。こんなの大好物に決まってる…!スチームパンク(ややサイバーパンク的側面 もあり)っぽい世界感には萌えずにはいられない…。その中でも、ニコライの屍者の王国がすごくよかったなぁ。後半の日本の設定も面白かったんだけど、それ までの展開とあまりに変わりすぎて少し戸惑った感があったかもしれない。
全体的に映像の美しさが際立っていた気がします。とくに前述のニ コライの屍者の王国で屍者となった人々が食卓を囲んでいるシーンが最高だった…。久し振りにアニメ映画であんなに息を呑むような美しいシーンを観た気がす るよう…すてき…。その他、インドの町での銃撃戦や、アドリー初登場時の火炎放射(?)や日本での斬り合い等、趣の異なるバトルシーンも魅力的でした。格 好良い~!映像がものすごく綺麗だと思ったら「ハル」と同じ監督さんなのね。あの映画も自然や水の描き方がすごく綺麗でとても印象深いです。
ス トーリーについては原作未読ということもあってか、ところどころ登場人物とそれぞれの居場所や目的が分からなくなったりしたけど、鑑賞するのに支障はない レベル。しかし、エンドロール後のホームズ云々のシーンがどうしてホームズなのか、というのがよくわからなかった…。もうちょっと設定を理解してから二周 目を見たらもっと楽しめたのかもしれない。ホームズのくだりは原作を読んだ方がいいのかな。
鑑賞後、原作読了で映画観鑑賞の知人に話を聞いたところ、設定が原作と全く違うということが判明…!話を聞いた限り、原作の方が面白そうな設定だなぁと思いました。なんとなく、作者本人以外の手が加 わったということによって忌避してしまっていたのだけれども、近々読んでみよう。
映画とまったく関係がないんだけど、この劇場で売っているアールグレイオレンジティー(ホット)がちゃくちゃ美味しくて毎回買ってしまう…。今回もこちらをお供にホクホク観賞いたしました!おもしろい映画においしい紅茶とくれば楽園です。
伊藤計劃プロジェクトの残り二作品も劇場に足を運びたいと思います。楽しみだ~。
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