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sasame-goto.

映画や本やおいしいものについて

ハーモニー@シネマサンシャイン池袋


「ハーモニー」劇場本予告

 ■あらすじ
2019年、アメリカ合衆国で発生した暴動をきっかけに全世界で戦争と未知のウィルスが蔓延した「大災禍(ザ・メイルストロム)」に よって従来の政府は崩壊し、新たな統治機構「生府」の下で高度な医療経済社会が築かれ、そこに参加する人々自身が公共のリソースとみなされ、社会のために 健康・幸福であれと願う世界が構築された。ザ・メイルストロムから半世紀を経た頃、女子高生の霧慧トァンは生府の掲げる健康・幸福社会を憎悪する御冷ミァ ハに共感し、友人の零下堂キアンと共に自殺を図ったが、途中で生府に気付かれ失敗し、ミァハだけが死んでしまう。
13年後、WHO螺旋監察事務局 の上級監察官として活動していたトァンは、ニジェールの戦場で生府が禁止する飲酒・喫煙を行っていたことが露見し日本に送還されてしまう。日本に戻った トァンはキアンと再会し昼食を共にするが、そこでキアンは「ごめんね、ミァハ」という言葉を残し自殺する。同時刻に世界中で6,582人の人々が一斉に自 殺を図る同時多発自殺事件が発生し、螺旋監察事務局が捜査に当たることになった。
Wikipediaハーモニー」2015年12月16日 (水) 13:45(UTC)より

 
原作読了済で観賞。すごく好きな作品だったので上手いこと映像化してくれて嬉しかったのですが、トァンとミァハが完全に百合になっていたのが衝撃でした…。ごく短い映画という尺に二人の関係性を収めるのは難しかったのかなぁ…。ここまではっきり描かずとも良かったのではないかという…気が…。とに かくこのガチ百合感が衝撃過ぎて…!

人の体内に埋められたウォッチミーが心身を守るためにどんな動作をしているのか等が分かりやすくて面 白くて不気味でとてもよかった。モブ男性が首つり自殺をするシーンで男性の視界に機械的なアラートが流れ、生死さえ「エラー」として処理されるのが淡々と した不気味な世界を現していて、観賞側が思考するより先に生理的に「何か嫌だ、何か気持ち悪い」という感覚を想起させるあの流れはすごく上手かった!

原作 で一番インパクトの強かったレストランでのキアンの自殺シーンは読んだ時のイメージのままだったのだけど、トァンたちの周りをくるくると回るCGの演出は なんかちょっとくどかった…。全編通してCGがちょっと残念だったなぁ。CGはとても美しくて素晴らしい技術だし、冷たい印象のあの世界設定にはぴったり の演出だと思うのですが、ヌルヌル動く感じに違和感を覚える場面もちらほらと…。

あと、会議のシーンではCVのお蔭でものすごくサイコパスを思い出した…笑 サイコパスもそう遠くない未来の「きれいな 世界」の話でしたね。京極夏彦のルー=ガ・ルーもそうなんですが、心身ともに健康に生きることのできるはずの世界がひどく不健康で歪んでいるように見える 作品はことごとく面白いなぁ。

百合とCG以外はすごく面白かったんだけどそこにどうしても引っかかり過ぎて文句ばっかりみたいな感想になってしまった~。そこ以外は本当に完璧に面白かったんだよう…。原作がすごく好きだったのでつい目が向いてしまった…。