ミシン2 カサコ/嶽本野ばら
■あらすじ
前作「ミシン」からの続編。ひょんなことからパンクバンド「死怒靡瀉酢(シドビシャス)」のメンバーとなった主人公は、ボーカルのミシ ンに並々ならぬ愛情を寄せていた。やがてバンドはミシンのステージパフォーマンスで売れ始めるが、徐々に周囲との衝突が増えて行く。それでも互いに弾かれ合う主人公とミシンだったが、ある日ついに 取り返しのつかない事故が起こってしまう。
@kindleにて
前作読了の翌日に続けて読みました。あの後ミシンは死なず、主人公も無事だったというところから話が動き始めます。前作の終わり方は最高に痺れたけど、決してミシンに死んでほしかったわけではなかったし、この上手く行かなさというのも彼女たちらしかった気がします。
タイトルの「カサコ」とは何ぞやと思ったら、ミシンが主人公に与えたステージネームが「蝙蝠傘子」なのでした。ミシンと傘で、ロートレアモンの「解剖台の上でのミシンと雨傘との偶発的な出会いのように美しい」から命名という 流れが可愛かった。正しく思い出せず間違えちゃうミシンも可愛い。
ドマイナーの頃からの最前ドセンの常連やらも登場してバンギャル的な「あるある…わかる…それな…」感がすごかった。柵の話とか…うん…ほんまそれ…。そういう意味でも楽しめました。
最初から最後まで突き抜けてパンクな二人がとても素敵でした。野ばらワールドすてきだな~。もっと読みたい!読もう!
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