シェル・コレクター@テアトル新宿
■あらすじ
貝に魅せられ沖縄の孤島でひっそりと暮らしていた盲目の貝類学者。あるとき奇病を患った女性・いづみの病を貝の毒で治してしまったこと から、それを知った人々が学者のもとに押し寄せ、静かだった日常が徐々に崩れていく。学者のもとにやってきた人の中には疎遠になっていた息子の光や、いづ みと同じように奇病を患う娘・蔦子を助けようとする地元の有力者の姿もあった。
Wikipedia「シェル・コレクター」2016年3月20日 (日) 20:37(UTC)より
有休とってふらりと映画鑑賞へ。昼までたっぷり寝てから映画に行けるとはなんたる幸福か…。一本目はテアトル新宿でこちらの作品をば。
あらすじだけを聞くとヒューマンドラマかと思うのですが、幻想的でなんとも不思議な作品でした。描いているのはあくまでも現実の出来事であるので決してファンタジーではないのだけれど、台詞一つとっても詩的で、映像は幻想的で、独特の浮遊感に満ち溢れていました。
リ リーフランキー演じる盲目の貝類学者がとても良かった~。演技も素晴らしく、光の射さないあの独特の眼差しは何をどうすると表現できるんだろうなぁ。あと 目にだけ表情がない演技もすごい。声を荒げても笑っても決して目に光が宿ることはなくて、リリーフランキーはほんとうに見えないひとだったのだっけと錯覚 してしまうほど。役者さんってすごいと改めて思いました。(小学生並みの感想)
あと息子に対して何故だかすごく「嫌だな」と思いました。 言っていることもやっていることも正しいはずなのに、なんだかすごく気味が悪い。真っ直ぐすぎて気味が悪いというか、狂気を孕んでいるように見えるという か…。台詞が前提的に不自然な口調や言い回しだったので余計にそう思ったのかなぁ。元からそういう役者さんだったらスミマセン。
上映館が少ないせいか、かなり手厚くプッシュされているらしく色々な展示や企画が盛りだくさんでした。こちらは衣装展示。まさに映画で見た衣装がそのまま展示されていたので、潮や男の人のにおいがしそうだ~。
そしてこちらは映画に実際に出てくる貝のモデルになったというイモガイ。こういうヌルヌルした生物が好きなのでいつまでも見つめてしまう。愛い奴よのう。
貝に絵を描いてみよう!というかわいいイベントも開催中。ポスカで人工色に塗られた貝がなんとも不思議な風合いを醸し出しておりましたよ。
映画とのコラボドリンクも売ってました。ちょうど映画館についたときはほぼ寝起き状態だったのでソルト入りのブルーソーダはぴったりでした。序盤の美しい海を眺めながら飲むソーダは絶品だったし、後半にいくにつれて温くなるのもまた一興。これは良いコラボだなぁ。