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女王蜂全国ツアー 「金星から来たヤツら」@Zepp Diver City TOKYO

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■SET LIST
OPEN 17:00 / START 18:00

[SE]desicive battle
金星(1サビ)
ヴィーナス
一騎討ち
ギラギラ
スリラ
火の鳥
折り鶴
告げ口
夜曲
もう一度欲しがって
空中戦
鬼百合インスト(アヴちゃん生着替え)
売春
バブル
[MC]
始発
緊急事態
デスコ
く・ち・づ・け

[EN]愛の賛歌
[MC]物販紹介
[EN]金星

@下手側後列より

 

ワンマン行っちゃいました!以前(というかもうだいぶ前になってしまったのだけど)、プラとの対バンの時の女王蜂がすごく良くてずっと気になっていたのですが、ようやく足を運ぶことができました。わたしのような新参者には大きめキャパのところでやってもらえるとチケットが取りやすいのでとてもありがたいです◎

開演15分前くらいに会場着。ラババンとタオルくらい欲しいなぁ、Tシャツも可愛いなぁ…と思ったら、物販がめちゃくちゃ混んでいて今から並んでも開演に間に合わないとのこと。ツアー最終日なのに凄い。物販よりはライブを優先すべきだな、と思い直して会場内へ。後ろの方はそこそこ余裕のありそうな感じ。客入りはセンターに集中する感じで後列の壁側はほとんど空いてました。ちょうど壇上のいい感じの位置が空いていて、端っこながらもステージ全体が観れる良ポジ確保。ラッキーだった!カシスソーダ片手にのんびり開演を待ちます。客入れSEがちょっと懐かしめのJ-POP中心で笑った。まさかこんなところでTMRのWILDRUSHを耳にすることになろうとは…笑

ほぼ定刻に開演。やしちゃん、ルリちゃん、ひばりくんが登場して「金星」。歓声と共に上がる色とりどりのジュリ扇!埋立地の地下にあるライブハウスで花開くジュリ扇ってロマンすぎない?最高かよ~と既にこの光景だけで楽しい気分に。「ヴィーナス」でまさにヴィーナスのごとくアヴちゃんが登場してさらに大歓声。この時天井からするすると降りてきた提灯が格好良かったー!白い提灯が真っ赤に照らされた妖しい雰囲気がとってもクールでした。

 


「スリラ」の前ではアヴちゃんから「ゲッタスリーラー♪って歌ったら…」との説明途中にフロアから全力の「アイアイアー!」が響き渡って、「あっもう分かってんねんな」と呟くシーンが。ワンマンとはいえこのキャパでこれだけ知られてるってすごいなーと思いました。そこからのスリラ、後方からも全力で声が上がって一体感がすごくて楽しかった!

「夜曲」の途中で上手側の袖からハケていくアヴちゃん。姿はなくとも歌声は響き続けていて、トラブルではない模様。なんだろう…と思っている内に曲が終わり、次の曲「もう一度欲しがって」、ここでまさかの上手側の関係者席に登場!フロア全体を見回しながら歌う様子はまさに歌姫。決して派手な衣装ではないのに煌びやかですごく綺麗だった。華やかさとはこういうことを言うのだなぁ。

再びステージに戻っての「空中戦」。やっぱり本当にいい曲だなぁとしみじみ。音源より低い声で歌っていて、どちらかというとこの曲は高めの声の方が好きなんだけどこれはこれで良い。空中戦は何故か聴く度に涙目になってしまうくらい沁みる。歌詞がすごく良くて、メロディと相俟ってすごく響く。本当に本当に良い曲。

空中戦終わりにアヴちゃんが少々お喋りを。

  • 「お色直しをしようと思うんですけど、一回下がるのは嫌なので――ここで着替えてもいいですか?」
  • 「みんな心の中におじさんを飼ってると思うんですけど、それを今ここで解放してください!」

「鬼百合」に合わせてとびきりセクシーかつムーディに一枚一枚脱いでいくアヴちゃん!チャイナっぽいトップスに細身のパンツを脱ぎながら、手にしたパンプスのヒールで身体のラインをなぞるような動きがすごく綺麗だった。靴を脱ぐ/履くの仕草って良いよねぇ、日本人ゆえなのかON/OFFの切り替えのように見えてなんだかとてもセクシーだと思うのです。そしてアヴちゃんは美脚も露わな真っ白なシャツ一枚の姿に。か、か、彼シャツだ!!!!!

 



「脚を出すなら彼シャツ最強説」、おっしゃる通りです。そんな彼シャツ姿でしっとりと歌い上げた「売春」色っぽさと儚さが同居してすごくいいステージでした。曲が始まった途端にすっかり沸いてたフロアの雰囲気もスッと静まったのが凄かったなぁ。

 

「バブル」「イミテヰション」と来てMCへ。

  • 「あそこ(テラス)に出たのセーラームーンぽくない!?いろんなアーティストとかバンドを観にここに来たんだけど、その度に『あそこから登場したい…』って思ってて、いつか絶対やったろって思ってて!」セーラームーンのポーズしててめっちゃかわいかった…!
  • 「一人らんま1/2って言われるんですけど、そういう存在でいたいなぁって」
  • 「(フランスに行ったという話から)男の子なのか女の子なのかっていうのは明言しないで来たんだけど、海外の取材ってグイグイ来るのね!?『それはどういうことなの?』とかどんどん突っ込んで来てすごかった」
  • 「私は今まで男の子か女の子かって聞かれても一度も答えたことはないんだけど、何にでもなれるって思ってる」
  • 「人間は良い人にもなれるし悪い人にもなれるし、貧乏にも金持ちにもなれる。何にでもなれるって思ってます。だから、男の子にも女の子にも、あなたの望むものになって歌って行きたいなって思ってます」
  • 「ツアーの神戸ではオカンが来てくれて。私とルリちゃんを産んだ女です!笑」「オカンがライブの後に『開演直前にサラリーマンが滑り込みで入ってきたんだけどパーンッてジュリ扇出してた』って。すごない!?サラリーマンがジュリ扇!いいよねえ!」
  • 「女王蜂の曲ってレコ倫(レコード倫理審査会)によく引っかかるのよ。『何で駄目なんですか?』って聞いたら『自殺を誘発させたいんですか?』って言われて」客「あー…」「…そこ納得するんだ」
  • 「これこれこういう想いで作ってるんです、って説明すると通してくれるんだけど、もうこれは一回飲みに行ったら解決すると思う」

…というレコ倫との戦いについて語ってからの「始発」。「緊急事態」の前あたり?で「もうATフィールドを全壊にしてここらへん(フロア)を真っ赤に…あっこれエヴァネタなんですけど、分からない人ごめんなさいね」とか言っていたような。「デスコ」で盛り上がったところで本編ラスト、「く・ち・づ・け」。

サポートキーボードとアヴちゃんが手を繋いで登場してのアンコール明けは「愛の賛歌」。2月のminus(-)との対バンでモリケンさんと歌った曲を、今日は一人で。演奏はキーボードのみでアカペラに近い部分もあり、徐々に楽器の音が増えていく感じで格好良かった。

しっとりした雰囲気の中、最後のMCへ。

  • 「最後のMCなんですけど、物販紹介よろしいですか?」ここで物販www
  • 「タオルを回……」客「えぇ…(嫌そう)」「みんなジュリ扇持っててこれ以上ハウスダスト舞わされたら困るから回すのはやめて!」NGの方向だった笑
  • 「夏と言えばフェスです!女王蜂は今年はフェス一つしか出ないので、妨害用に使ってください!これ(キャップ)をこう被って(実際に被ってみる)、これ(タオル)をこう持って!」
  • 「出演バンドが歌ってる時にこれ(タオル)をこう(開いて掲げる)!」
  • 「絶対歌詞飛ぶからな!」

MCで笑って、ラストに「金星」。金星ツアーの最後がこの曲って当然な流れなのだけど、当然以上の幸福感!フロアいっぱいに幸せな空気が充満して、すごく気持ち良い空間でした。まさにステージとフロアでふたりで夢を見る、という感じ。最後の最後に贈られた歌詞が「明日に少し期待をしようよ」ってすごく素敵だなぁ。


初女王蜂ワンマン、すごくすごく楽しかったです!派手さに目を奪われがちだけれど、安定した演奏力と歌唱力があってこそだよなぁ、と生で観てしみじみと思いました。女王蜂の音楽がそのままステージや音に再現されたようなステージでした。極彩色のロマンスに致死量の毒を少々溶かしたような空間は息もできない美しさ。素晴らしき宵の明星にまた会えますようにと祈るばかりです。蜂月蜂日行きたいな~!

■関連記事

ナタリーさんのライブレポ。麗しくも迫力のある写真が盛りだくさん。麗しき彼シャツ姿も!

 

ちなみに初めて女王蜂を観た時の感想がこちら。