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映画や本やおいしいものについて

共犯マジック/北森 鴻

book

 

共犯マジック (徳間文庫)

共犯マジック (徳間文庫)

 

■あらすじ
人の凶兆のみを予言する占い書『フォーチュンブック』。一大ブームが巻き起こるが、読者の連鎖的な自殺が発生し回収されてしまう。ブームも落ち着いたある日、長野県松本市のとある書店で少部数が販売される。偶然フォーチュンブックを入手した七人の男女は、それぞれが運命の糸に絡め取られたかのように落ちて行く。やがてそれぞれの犯した罪が、一つの事件へ収斂し――。

不幸を予言するフォーチュンブックを手に入れた七人の人々それぞれの視点から語られる連作ミステリ。学生運動、ホテルニュージャパン火災、帝銀事件、グリコ森永事件、横須賀線爆破事件、そして…と、昭和の事件史に刻まれた事件が次々に連鎖していく様は鳥肌もの。

登場人物が非常に多いのでやや混乱してしまうものの、時折kindleX-Ray機能に助けられつつなんとか追いつけました。似た年代の登場人物が多い上に時間の経過も含まれるので「誰だっけ?」となることが多くてなかなか大変。サクラダが一番好きだったなぁ。クールだ…。彼を見ているとなぜかメルキオールの惨劇の朔太郎を思い出しました。

あまりに出来過ぎている、と思ってしまうかもしれないのだけど、この「出来過ぎている」ことが本作の一番の魅力なのではないかなーと思います。あと、横須賀がちょこちょこと出てくるので横須賀出身者としては地味に嬉しかったり。二順目にじっくり読み直すのも良いかもです。面白かった!