ドクター・ストレンジ@池袋HUMAXシネマズ
■あらすじ
天才外科医としてメスをふるっていたストレンジ医師。地位も名誉も手に入れて傲慢に過ごしていたある日、交通事故で両手の機能を失ってしまう。高額な治療を繰り返すが回復は見込めず絶望していた時、『カマー・タージ』という施設で下半身麻痺から回復した者がいるという情報を得る。カマー・タージに向かったストレンジが見たものは、神秘に満ちた魔術の世界だった。手を治すために魔術の修行に励むストレンジだったが、カマー・タージと敵対する勢力との戦いに巻き込まれ…。
※ネタバレ含みます
面白かったー!マーベルもアメコミもはあまり良く分からない私でも十分に楽しめました。マーベルユニバース?というのかな?があまりにも壮大すぎて一体どこから入ればいいのか分からなかったのだけど、スルッと入れて楽しく観れました。私のようなライト層も観たまま楽しめるし、詳しい人は行間を読んでディープに楽しめそうだし、すごく上手く作られているなぁ。
魔術を用いて時空を歪めながら戦うのですが、この映像美が凄まじい。2Dだったのに夢中で目で追っていたら酔いそうになった。笑 エッシャーの騙し絵のような、幾何学図形のような映像の応酬に、脳がグラグラとやられっぱなしでした。特にカマー・タージでストレンジが初めて多元宇宙を体験するシーンは、もはや合法ドラッグの域。3DとかIMAXで観たら一体どうなってしまうんだろう…。
キャラクターもとても魅力的でした。予告やあらすじで耳にしていたほど、ストレンジが傲慢な人ではなかったなぁ…という印象。もっとすごい嫌な奴なのだと思っていたので、事故に関しては同情の方が強かったかも。間違いなくストレンジの危険運転が原因ではあるのだけど。ウォンのキャラが良かったなぁ。堅物そうに見えておとぼけなところもあって、なんとも愛すべきキャラクター。そしてワンが格好良かった…!パズルのように足場を組み替えながら扇子風に出力したシールドみたいなやつ(語彙力がない)で戦うのがすごく格好良かったです。
アメコミヒーローというと一直線でどちらかというと直情型、というイメージがあったのだけど、ストレンジは思考を重ねて戦法を決めるというのが面白かった。医者である矜持を守りつつ柔軟に闘うというのが格好良かったなぁ。ワンの選択を受け入れるあたりもストレンジの性格が出ていたなぁと思います。
ちょいちょい入る笑いも良かった。Wi-Fiのパスワードだとかビヨンセだとか、クスッと笑える小ネタがあって些細なやり取りも楽しめました。ストレンジ先生は自分にジョークのセンスがあると思ってそうだけど、終始小スベり感が漂っているのがなんともかわいらしかった。笑
そしてマントちゃんがとてもかわいい!性別設定があるか分からないけどものすごく乙女感を感じた…。マントちゃん可愛いよマントちゃん…!締め上げながら頭部を殴打するエンドレスバイオレンスに笑ってしまった。このマント殺る気まんまんだ…!強くてかしこいマントちゃんの今後の活躍も気になるところです。
次の敵はモルドかなぁと思いきや、エンドロール明けのソーとのやりとりも気になる…!ソーとストレンジ先生が共闘とかそういう展開なのだろうか。それにしてもモルドの高潔さがそう作用してしまうのか…と思うとなんともせつないです。
ドクター・ストレンジ:プレリュード (ShoPro Books)
- 作者: ウィル・コロナ・ピルグリム,ホルヘ・フォルネス,光岡三ツ子
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2017/01/25
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