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HUNGER ハンガー@Gyao

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■あらすじ
目覚めると地下に監禁されていた五人の男女。用意されていたのは水の入ったドラム缶、簡易的なトイレ、そして手術用のメス。時間の経過と共に衰弱していく中、『食糧』として選ばれたのは――。そしてカメラ越しに惨劇を記録する『科学者』の正体とは。極限状態に陥った人間を描くソリッドシチュエーションスリラー。

 
※ネタバレ含みます

暇な夜に日本酒とホタルイカと枝豆をお供に鑑賞するのにとても良い映画でした。細かいところに突っ込んで行ったらキリがないので、こういうもんなんだな~なるほど~細けぇこたぁいいんだよ!!と割り切って目の前の映像を楽しめるタイプの人にはオススメです。ゆえにわたしはとても楽しめました。

閉じ込められたのは女医のジョーダン、元建築家のグランド、元夫にDVを受けていたアンナ、強盗殺人を犯したことのあるアレックス、無実の殺人罪を着せられているというルークの女性二名、男性三名の計五名。共通点として「過去に殺害の経験(もしくはその疑い)がある」ということが挙げられるものの、ジョーダンのみ語られず。医師だから患者の死亡経験がある、ということだったのかなーと思ったのだけど、犯人像を見るとそういうわけでもないのかなぁと。どうなんでしょう。

この監禁事件の首謀者である「科学者」。クレジットで「THE SCIENTIST」と書かれていたのでこう訳すけど、「観察者」という方が正しい気が。この科学者、幼い頃に母親の運転する車が崖下に転落し閉じ込められ、母親の腕を食って生き延びたという過去があります。どうしてこの「実験」を行ったのかは一切触れられないのですが、自分の取った行動が間違っていなかったと実証するために実験を繰り返していたのだろうか…。とすると、ジョーダンを選んだのは社会的地位のある医師という職業だったから?そういう人間でさえ人を食うことを選ぶことを証明したかったから…などと思ったのだけど、どうだろうなぁ。特に理由はないような気もする。笑

目的が分からないあたりが少しモヤモヤしてしまうのだけど、意外な人が生き残ったり意外な人が早々に脱落したり、予想外の展開が多くて楽しめました。ラストの逆転劇もお見事でした。

 

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