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ヴィジット@VOD

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■あらすじ
ペンシルバニアで暮らす祖父母の元に遊びに行くことになったベッカとタイラー姉弟。シングルマザーである母は祖父母と折り合いが悪かったというが、優しく穏やかな祖父母の元でのびのびと過ごす。しかしある夜、祖父母が異常な行動を取っていることに気付く。始めの内は歳だからだろうと思っていた二人だったが、祖父母の行動は徐々に常軌を逸していき…。

 
※ネタバレ含みます

近所のスパのVODにて鑑賞。見逃がしていたのでちょうどよい!ありがたや~!おそらく元々映像が暗め(※画面の明るさ的な意味で)の作品なのですが、スパのリクライニングシートだとよりいっそう暗くてところどころ何が起こっているのか謎だったりした…笑 ベッカたちが「今のは何!?」って言ってるシーンとか、本当に「えっ何かいたの!?何!?」って感じだったし見えないせいで余計に怖かったです。

結論から言うと二人の本当の祖父母は殺されていて、祖父母だと思っていた老夫婦は精神病院から抜け出したサイコな患者だった…というオチ。祖父母がボランティアをしていた病院の医師が「先週来なかったけどどうしたの?(※この時点で殺されていた)」とか、病院スタッフが「病院でちょっとした事件があった(※患者の脱走)」などとフラグを立てていくのですが、それがものの見事にこのニセ祖父母のことでしたという…。気をつけていたら気付きそうな伏線だったのに、ニセ祖父母の普段の行動が異常すぎてそんな想像している場合じゃなかった…笑 母親とSkype通話をするためのノートPCのカメラが壊されて、最後の最後に直った時の母親からの決定的な証言「それ、おじいちゃんとおばあちゃんじゃない」が衝撃でした。

全編通して怖いだけじゃなくて、時折挟み込まれるコメディ要素は何だったんだろうな…。タイラーのラップとか、タイラーがFワードの代わりに女性アーティストの名前を叫ぶとか、「真面目にやれwwwww」と突っ込みたくなるシーンがチラホラと散りばめられていて、独特の温度で綴られていて謎の味のある作品でした。ただ、ちょいちょい愉快なテイストを挟むので、じじばばの奇行も怖がるところなのにシュールに見えて笑ってしまいそうになったりして、どういうテンションで臨めばいいのかわからなくなったりもした。なんとも言えない独特な空気。

ベッカとタイラーも二人それぞれのトラウマ(ベッカは鏡が直視できない、タイラーは潔癖症気味)を克服できてよかったよかった…のかもしれないけど、あまりにも荒療治すぎて逆に別のトラウマが発生しないか心配になってしまいました。笑 でもエンディングの元気そうな二人を見てちょっと安心したり。

同監督の『スプリット』まだ観に行けていないので、こちらも楽しみだなー!