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グリーンルーム@新文芸坐

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■あらすじ
パット率いるパンクバンド・「エイント・ライツ」。鳴かず飛ばずの日々を送る中、とあるライブハウスへの出演を依頼されるが、なんとそこはネオナチの根城だった。その上、演奏を終え戻った楽屋で殺人現場を目撃してしまう。不穏な空気を察して楽屋に閉じこもったパットたちに、ネオナチのリーダーは抹殺を企てる。果たしてパット達は無事に逃げ出すことができるのか。

 
※ネタバレ含みます

見逃がしていたところ新文芸坐ありがとうシリーズ。ラスト一本割での鑑賞だったのですが、劇場内に入ったらパンク曲がかかっていてとても良い感じでたいへんテンションが上がります。

そんなこんなでテンション高く鑑賞。頭の中で「グリーン・インフェルノ」と混ざっていて、冒頭のトウモロコシ畑に車が突っ込んでいたシーンで「ここで原住民が出てくるのか…」と謎の予想をしてしまった。出てくるわけがない。ネオナチ+食人鬼ってカオスすぎるだろう。

物語は至ってシンプル。やべえ奴らにやべえ場所に閉じ込められて殺されそうなので逃げなきゃ!という流れです。パンクバンドとは言えどこか少し情けない面々には同情するしかなく、なんとかうまく生き延びて欲しいと願うのですが一人また一人と比較的あっさり殺られてしまいます。あまり騒ぎになってはまずいからと、少数精鋭+犬で静かに現れるネオナチ軍団の淡々とした行動が怖すぎる…!スリル抜群でした。

犬に首をガブガブされたりヘッドショットを食らったり、ドバァなシーンも多数。千切れ掛けるほど切られた腕をダクトテープでグルグル巻きにするシーンでは「痛い!」という気持ちと「アホか!」という気持ちが混ざり合ってもうどう反応したらいいのかわからずフフッてなってしまった。

楽屋からの脱出→建物からの脱出→外へ…と、徐々に広い場所に出て視界が開けて行くのに、終始不安が付きまとうのが秀逸。最後に出てくる「好きなバンド」の話がとてもよかった。上手いなぁ。

 

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