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ワンダーウーマン@TOHOシネマズ新宿


映画『ワンダーウーマン』本予告【HD】2017年8月25日(金)公開

 

■あらすじ
女性だけが住む島、セミッシラ島で育ったアマゾン族の王女ダイアナ。戦士として頭角を現していたある日、浜辺に不時着したパイロット・スティーブに出会う。スティーブから外の世界の戦争の話を聞いたダイアナは、戦いの神アレスが関わっていると確信する。スティーブと共に初めて「外の世界」に出たダイアナは、アレスを倒すべく前線へと向かう。戦場でダイアナが目にしたものとは――。


@ネタバレ含みます

立てば芍薬座れば牡丹、戦う姿は人間兵器。ダイアナさんに痺れまくった二時間強でした。ダイアナをはじめ、セミッシラの人々の戦い方がすごく格好良くて痺れる…。セミッシラ島での戦いにはじまり、アクションの格好良いことよ!空中を飛び回りながらの弓使い、格好良すぎました。そしてやっぱり、最初にあのテーマ曲のかかる瞬間がめちゃめちゃ格好良い!隣に座ってた見知らぬリーマンがガバッと前のめりになって笑った。気持ちはわかるが落ち着け。

 
ラスボスはマル博士になると思っていたので意外だったなぁ。女同士の戦いを観たかった…と思ってしまったんだけど、それじゃあベタすぎ?というかマルの造形が格好良くて好きでした。どんな過去があったのかとか、卿との関係とか(毒ガス撒いてから効かないガスマスクを投げ入れて「意味ないじゃん!」「意味ないんだよ~」ってキャッキャとしてるのかわいかったw)、マルの博士の過去がとっても気になる。
 
卿の鎧と武器が作られていくシーンはキンエジの超合神っぽくて少年心を擽られました。剣を用いて盾と小手で身を守るというダイアナの戦い方はそれと比べたらずっと泥臭いのだけど、最後はバリッと格好良くキメてくれて痺れました。

爽快かつ格好良すぎるアクションシーンの一方、物語は重い…。これぞDC…。スティーブの声が聞こえなかったシーン、これ絶対あとでどんなことを言ってたのか明かされて泣かせにかかってくるんでしょ…って覚悟を決めていたのに、それを上回る台詞でわたしの涙腺は決壊しました。「僕は今日を救う、君は世界を救え」ってこんなすごい台詞ある!?まさに決め台詞だ…。スティーブが救った「今日」は100年後まで生きていて、ずっとダイアナと共にあるんだろうな。

スティーブ本当にいい奴だったなぁ。ダイアナから聞かされる荒唐無稽にも聞こえる話も、ぶっ飛んだ行動を諌めながらも「そんなことあるわけない」って否定は一度もしていないんですよね。ちゃんとダイアナという人間を受け入れていて、人として尊重しているのがじんわりと伝わるやりとりがたくさんあって、後から思い出すといろいろと響きます。ああスティーブ…おおスティーブ…。

それにしてもこの作品、パートごとに全然雰囲気が違っていたなぁ。それなのにぶつ切り感はまるでない。ものすごく雑に説明するとモアナ→ファンタビ→プライベートライアン→キンエジって感じだった気がします。