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search/サーチ@TOHOシネマズ上野

■あらすじ
デヴィットの一人娘・マーゴットが失踪する。デヴィットはマーゴットのパソコンからSNSにログインし、娘の友人へコンタクトを取っていく。自分の知らなかった娘の姿に直面し戸惑うデヴィットだったが、マーゴットを知る内に徐々に真実へと近づいていく。

 

※ネタバレ含みます

 

PC画面のみで展開するという興味深い手法で作られた今作。見慣れたWindowsの起動音に始まり、FaceTimegmailを中心に、Facebooktwitterと言った各種SNSYoutubeやGoogleMap…と、目にしたことのある画面と共に物語が展開していきます。PC画面だけでも誰が何をしているのか、それどころか何をしようとしているかまで分かるものなんだなぁ…。それほどまでにPCや各種ツールが生活の一部になっているんだなぁと今更ながら実感。もはや人間の外部パーツと言えるのでは…とまで思ってしまった。

 

無機質なPC画面だけで果たして感情移入できるのかと思いきや、スリリングだし泣かせるし、素晴らしい完成度でした。亡くなった妻のIDでログインしたときのSymantecのセキュリティアップデートが何百日間もされていないというアラートが上がるところにホロリ。マウスのカーソルの動きやタイピング音にも演技ってあるんだなぁ。

 

そして何よりこの作品、シナリオが素晴らしい。二転三転していくスリリングな展開がお見事!弟に容疑がかかった瞬間「お前が怪しいと思ったよ!」と思い、フリー素材の女が出てきた瞬間に「やっぱりお前が怪しいと思ったよ!」と思い、最終的な犯人に「そう言えばお前が怪(ry」…と、手首をクルクルしすぎて複雑骨折です。サスペンスと家族愛の織り成す展開から目が離せなかった。ほんとうによくできてるなぁ。

 

ただ一つ残念なのが、序盤にネットニュースが映る場面で遭難した男性の記事だけ字幕で訳されていたこと…。なんでこれだけご丁寧に訳してくれているのだろう…と引っかかっていたのですが、話が進んでいくにつれて、あれは生存エンドのフラグだったのでは…?と気付いてしまったわけで…。他のニュースの訳も載せておいてくれたら雑多な情報の一つとして騙されたのに…!笑

 

いやーしかし今思うとカクレオンもフラグと言えばフラグだったのかなぁ。本当によく作り込まれていて、「スゲー!」の一言に尽きます。

 

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