sasame-goto.

映画や本やおいしいものについて

ななかま堂@すすきの


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北の海鮮に舌鼓を打ちまくった後は、札幌で独自進化を遂げているという夜パフェ文化に潜入!2017年オープンの新しいお店のようです。バーや飲み屋さんの入った飲み屋ビルの一角にぽつんとあるこのお店。外観がめちゃくちゃ可愛くてときめきが止まらない…。

 

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店内も可愛い!先客は女性客一組のみでした。座敷とカウンターとテーブル席という構成。靴を脱ぐのがめんどかったのでテーブル席へ。

 

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テーブルセットもソーキュート。七竈の枝と実でくるんと囲まれたこのサークルの中にどのパフェを召喚すべきか…!とめちゃめちゃ悩みました。5種類くらいのパフェから悩みに悩んで、発酵乳とメロンのパフェに決定。ワクワクソワソワワクワクソワソワ!


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ドリンクはお酒もソフトドリンクも選べるようでしたが、先程飲んだ後だったので紅茶をオーダー。カップがお店のイメージカラーの一部らしい黒×赤でシックで素敵。紅茶のお味は薄め。でもお酒と同じお値段だったらポットサービスで欲しかったなぁなんて思ったり…。

 

■発酵乳とメロンのパフェ

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パフェ到着ー!メロン、メロンのソルベ、発酵乳のクリーム、パチパチとココナッツ、バニラジェラート、メロンコンカッセ、白ワインとディルのジュレが綺麗に綺麗に盛り付けられていてこれだけでテンション上がる。ずっと見ていたい…食べたらなくなってしまう…(?) しかしこちらのパフェは溶けやすいらしく、どんどん食せとのことなのでいただきまーす!

さすが夜パフェだけあって甘さひかえめ!発酵乳のクリームは生クリームというよりチーズとヨーグルトの中間という感じであっさりさっぱり、でも濃厚という新世界。メロンのソルベはシャクシャクさっぱりほんのり甘くて美味!そしてメロンが甘ーい!このパフェで一番甘かったのってこのまんまるメロンだったのでは…?ってくらい甘かった。あと、白ワインとディルのジュレがとってもおいしい…!最後の方にすっきり食べられて最高の流れ。甘い物は割合苦手なのでちょっと不安だったんですが、ぺろっっっと完食してしまいました。

 

さくらんぼと大吟醸のパフェ

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こちらは友人が頼んださくらんぼと大吟醸のパフェ。めっちゃかわいい…!大吟醸のアイスを一口分けてもらったのだけど、さっぱりしてて甘いのにちゃんとお酒の風味があってスッ!ときれいに美味しくて感動。

 

すてきなお店でした~!ず

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らっと並べられた食材や器を見ているだけでワクワクしますなぁ。めちゃくちゃ美味しいのになんでこんなに空いてるのだ…?って思ったんだけど、札幌にしてはお高めだからかなぁ。価格も含めて秘密のとくべつなお店感があって良い。東京にもこういうお店欲しい…!

 

risotteria-gaku.net

函館開陽亭別邸大三坂@すすきの

携帯の調子が悪くて暖色系の照明だと画像がめちゃくちゃ悪くなってしまう…。お店への熱い風評被害になってしまわないか心配なレベルなんですが美味しさは本物です信じて下さい!!!!!(必死)

cube gardenでライブを観終えた後にてくてく歩いてお店へ。22時からの予約だったのですが、お店はまだまだ満員状態。同じ時間帯に予約された方も複数いて、人気のお店なのだな~。以前同系列のすすきの店に行った時は懐かしい感じの海鮮居酒屋という風情で、小上がりで瓶ビールで乾杯な感じだったのですが、こちらのお店はカウンターにテーブル席と隠れ家的オシャンな雰囲気でした。おいしそーう!

■本日の鮮魚盛り合わせ

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1人分ずつ出してくれるというありがたさ!お醤油、カルパッチョソース、味噌ダレでいただきまーす!貝ってこんなに美味しいんですね…。貝系って苦手ではないけど特別好きなわけでは…って思っていたのだけど、目からウロコレベルの美味しさでした。コリコリしてるのに柔らかくて歯ごたえが最高の黄金比だー!


現在皮膚炎の治療中で禁酒なのですが、我慢できずに飲んでしまった…。笑 だってこんなおいしいお刺身があってメニューにカバがあるのに飲まないわけにはいかない!!案の定ぶり返して泣きを見ましたが後悔はしないくいしんぼうストロングスタイル。

■茹で毛蟹(半身)

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味噌が…蟹味噌が…さいこう…。身もギュっと詰まってて甘くて、単品でも絶品だし味噌と絡めても最高だし、何をどう食べてもおいしい以外の言葉がない。わたしの語彙力は死んだ。おいしい。まさか蟹も茹でられた挙句に身をほぐされ味噌で和えられることになるとは思ってなかっただろうな…すまんな…うまいな…。チマチマ大事にいただきました。

■北海道産モッツァレラとトマトのカプレーゼ

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北海道産言うてもまぁ普通の居酒屋モッツァレラでしょ~とタカをくくっていたんですがめちゃめちゃ美味い。モッッッッッツァレラ!!!!!!!!!!!プリップリだけど口に残らない素晴らしきモッツァレラでした。トマトも甘くてバジルが効いてて最高。美味しいお店はこういうシンプルなメニューがビビッと美味しいんだなぁ…。

■海の幸のグラタン

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お箸で食べられるくらいとろっとろのホワイトソースの中にはたくさんの海鮮が!マカロニなしで海鮮詰めっ詰め。まさに海の幸…!ホタテ、鮭、白身のお魚(フワッフワに柔らかくて美味!)、牡蠣、海老、アサリ…などなどがたっぷりでした。画像だとまったく美味しさが伝わらないと思うんですが、これまじで美味い。お野菜バージョンの「大地のグラタン」もあったのですが、そちらも気になるなぁ…。絶対あまーいじゃがいも入ってるやつでしょ!?

■ししゃも

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メス3匹オス2匹。ししゃものオスってあんまり食べたことなかったんだけど、思ったよりちゃんと身が詰まっているのですねえ!メスは言わずもがなぷりっぷりの卵ぎっしりでさいこう。お酒が進む…進めてはいけないんだけど2杯目頼んでしまった…。笑

■うにぎり(いくら添え)

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うに+おにぎり=うにぎり…!神の食べ物か??お値段据え置きでごはんの量が4種類から選べます。ごはんは小さ目でもいいかな~とミニを頼んでみました。そして少々リッチに別料金でいくらをトッピング。塩水うにがしっかりしょっぱくて、とろっととろけてお米と絡んで最っ高!!あまりに美味しくて友人と謎のハイタッチをしてしまった。食べただけで湧き上がる謎の達成感。う、うまい…!

■ミニいくら丼

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うにぎりがあまりにおいしくてもうすこし米がたべたくなりました…。うにぎりをミニにした意味なかったね!笑 そんなこんなでミニいくら丼をはんぶんこ大作戦です!もう見るからに明らかに確実においしいんですけどおいしかったです。うまい。語彙は必要ない。ぷっちぷちなのに皮がとろける…。そして出汁醤油がまた美味いんだ…。ごはんといくらと出汁醤油の織りなす奇跡のマリアージュや…。

お口がおいしくて幸せな気分でごちそうさまでしたー!ほんと美味しかった…。

 

www.kaiyoutei.co.jp

 

とうきびワゴン+さっぽろ大通ビアガーデン@大通

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飛行機が遅れていた友人とようやく合流していざ!ビアガーデン!!…の前に、とりあえずとうきびワゴンに立ち寄りました。かけつけ一本キメました。じゃがいももおいしそうだったのでとうきび(ハーフ)とじゃがいものセットにしたところ、閉店間際だったので友人の分もじゃがいもをオマケしてくれました。やさしいおばちゃんに幸あれ~!

 

この時期は生とうもろこしを使っているということで甘くておいしいー!!!!焦がし醤油が香ばしくて、とうもろこしが甘くて最高のバランスです。夏の味がする!なんだか懐かしい味でノスタルジックなきもち…。子供の頃おばあちゃんがとうもろこし茹でてくれたなぁ…と思い出して、小学校の夏休み気分。

じゃがいもは実が詰まってて甘い!そしてしっとり!そのままでも食べられるくらいおいしかったです。バターとお塩を足してほんのり塩っけを追加しても良い…。何をしても美味い…。芋ってこんなに美味いんだ…。

 

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そしてテクテク歩いてビアガーデンに到着ー!キリンやアサヒのところを抜けてきたのですが、サッポロが一番混んでいた気がする。メニュー単位で購入するチケット制で、フードはフードブースで渡して引き換え&ドリンクは会場内にいるスタッフさんに渡す方式でした。賑わってはいたけど平日の早い時間だったので混雑はなく座席もオーダーもスムーズに確保。

 

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誠に遺憾なのですが、現在皮膚炎に罹っておりお酒NGのためここではソフトドリンクを…。めそ…。ファ~~~~~かなしいな~~~~~~~!!!!!おつまみには冷やしアスパラと海老の唐揚げをオーダー。アスパラはしょっぱいお味噌をつけていただきまーす!思いっ切り冷凍したやつを解凍しました!ってかんじの味だったけど冷え冷えで美味い。海老もほどよいしょっぱさでパリパリで美味~!しかし海老のヒゲが口の中でめちゃめちゃ刺さる!一匹目で唇の内側に盛大に刺さってえらい目に遭いました。次は気を付けて食べたのに、今度はほっぺの内側に刺さった。私は生きてるのに学習能力は死んでる…。

ただでさえビール飲めない上に今日はアルコールまでNGだったけどビアガーデンは楽しいですなぁ!東京にもビアガーデンはあるけど暑すぎて飲み食いする気になれないのですが、札幌は涼しくてカラっとしていて気持ちよく楽しめて最高でした。

函太郎@新千歳空港

札幌に到着しまして、速攻腹ごしらえに向かいました。とりあえず寿司!開幕寿司!お昼時だったけどほとんど並ばずに入れてラッキー。前回は帰りに食べたんですが、今日は到着日にいただきまーす!

■海宝こぼれ巻

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カニ、甘えび、ねぎとろ、いくら、そしてウニというまさに海のお宝な一品!見た目も華やかで最高。もちろん美味しいしなんかもうお口の中が宝石箱です。ちなみに3つのってる巻き物には中身がなくてのっぺらぼうみたいでちょっとかわいいです。笑

■特選三昧

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続きましてオススメとのことでこちらの3貫盛り。生にしん、しまあじ、平目の3貫です。生にしんが歯ごたえがあって脂が乗ってて、でもスッキリかつキリッとしたお味で絶品でした。

■生たらば

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北海道に来たらカニでしょう!ということでタラバ!しかも生!とろーり甘くて最高のお味でした。

■軍艦三昧

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かにみそ、いくら、うにの豪華3貫!さすが旬だけあってうにがめちゃくちゃ美味い…!トロットロのフワッフワ。

■かに茶碗蒸し

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北海道の茶碗蒸しはほんのり優しい甘さで最高でした…。上に乗ったカニとのハーモニーが最高!!!!!お出汁たっぷりのあま~い茶碗蒸しにたっぷりのカニ味が加わって楽園です。あったか~い!!!!銀杏じゃなくて栗が入っていたのも新鮮だったのだけど、翌日に会った道産子ちゃんに話したら、「えっ!?道外って茶碗蒸しに栗入ってないんですか!?」ってびっくりしててこっちもびっくりした。茶碗蒸しにもいろんな具があるのねえ…。

八角

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軽く食べるつもりだったのでがっつり食べてしまった…。せっかくなので八角で〆!歯ごたえがあってプリップリでおいしい!でも八角って北海道でしか食べたことない気がする…。レア素材なのかしらん。どんな魚なんだろうと思ってググってみたらなかなかパンチのあるビジュアルだった。食べるとこ少なそう…!肝をつけて食べても美味しいのかぁ…。めっちゃ食べてみたい…じゅるり。

 

www.zukan-bouz.com

シャリが小さ目なのでペロッと食べられてしまうこともあって、予定よりがっつりいってしまった…。笑 しかし海の幸を摂取できてたいへん幸先の良い旅のスタートとなりました!俺達のフードファイトはまだ始まったばかりだ!と決意していざ札幌へ。食堂楽の旅スタートです!ヤッフー!

 

グルメ回転寿司 函太郎 新千歳空港店

食べロググルメ回転寿司 函太郎 新千歳空港店

キサラギ/相田冬二

 

キサラギ (角川文庫)

キサラギ (角川文庫)

 

 

■あらすじ
自宅マンションに油を撒いた焼身自殺でこの世を去ったD級マイナーアイドル・如月ミキの一周忌。ファンサイトの掲示板に書き込みをしていたファンたちが集い、偲ぶ会を開くことに。主催の家元を中心に、オダ・ユージ、スネーク、安男、いちご娘。の5人が集まったが、如月ミキの死因は自殺ではなく他殺だと言い出す者が現れる。徐々に当時の状況が露わになり、男たちの正体が明かされる内、如月ミキの死の真相が明らかになり…。

 
@ネタバレ含みます。

札幌行きの飛行機の中で読了!空の読書は気持ちがいいなぁ。映画をノベライズ化した作品です。主人公・家元の一人称で進んでいくため、原作映画は鑑賞済でしたが、また少し違う印象で楽しめました。サクッと軽く読めるよき一冊です。

舞台となるのは密室で、会話劇からアイドル自死の真相が明らかになる…という流れ。これがミステリとしてとても面白い!参加者それぞれの立場が明らかになり、如月ミキとの接点やそれまでの行動が断片的に明らかにされていき、最後にそれが集約されて真相に辿り着く…というとシンプルなのだけど、オタクたちのキャラが濃いのでインパクト十分。次々に衝撃の事実が判明していく様はなんだかコミカルでもあり、人の死が関わっているのにクスッときてしまいます。

わたしも元々ジャニオタだったので、オフ会で集うオタクたちの謎の一体感めっちゃ分かる…と懐かしくなり、それぞれが懸命に如月ミキを想う気持ちに謎の感動をして涙してしまった。オタクとアイドルの関係性ってすごく良いですよね…清く尊い…。真相を知るために交わす会話の端々にも、如月ミキがどんなに魅力的な女の子で彼らがどれほど如月ミキを愛していたのかが滲んでいてとてもよかったです。必死なオタクは美しいな…。

映画を観た時にも思ったんだけど、やっぱりラストの「シシド・ジョー」の登場は蛇足だったなぁ。小説版だとさらに家元がボールペンで刺されたストーカーということが匂わされていたり、このくだりは必要なかった気がする…。と思ったら、どうやら劇場版2を作成する予定で挿入されたシーンだったのだとか?結局立ち消えてしまったそうなのですが、つくるとしたらどんな感じだったのだろう。ちょっと気になる。

■関連リンク

キサラギ スタンダード・エディション [DVD]

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グラン・トリノ@新文芸坐


グラン・トリノ(予告編)

 

■あらすじ
朝鮮戦争での従軍経験を持つ偏屈な老人・ウォルトは、妻に先立たれ、愛車のグラントリノと愛犬と共に孤独に暮らす日々を送っていた。そんなある日、隣家にモン族の少年・タオ一家が越してくる。まるで文化の異なるタオ一家に苛立つウォルトだったが、ひょんなことから心を通わせるようになる。しかし、モン族のギャンググループがタオ一家に手を出し始め…。



※ネタバレ含みます

見逃がしていた大作シリーズ。新文芸坐さんのおかげで無事にスクリーンで観れました。ありがたや。

重い話なのかなぁ…というイメージがあったのですが、決してそれだけではなく、ウォルトの気心の知れた友人とのやり取りは軽妙で楽しくて、ウォルトの偏屈で頑固なだけではない別の面が垣間見えた気がします。床屋のおじさんと軽口を叩くやり取りがすごく好き。そこにタオを連れて行って男のやり取りを教え込む流れもよかったなぁ。あと、隣の家のお婆さんとの全く成り立ってないやり取りも良かったです。老婆との最後のやり取りで吐き捨てるように言った「はいはい愛してるよ」の台詞もとても良かった。汝隣人を愛せよ…。

ラストシーンでウォルトの取った行動は、あの時の自分と相手を重ね合せていたんだろうなぁ。戦場で自分は無抵抗の少年兵を打ち殺した、だからこそ奴らは絶対に撃つという勝算があったのだと思うと…。ラストに至るまでの「準備」もまた泣ける。身を清めて、大事な犬を託して、友人の元で髪と髭を整えて、スーツを整えて、そうして確信を持って臨んだんだろうなぁ。

というわけで大変に感動してラストはズビズビになってしまってもう頭痛がするレベルになりながらヨロヨロと帰宅しました。クリント・イーストウッドって映画つくるのうまいなぁ…と、今更ながらすごく思いました。派手な演出は一切なく、大仰な台詞もないのに刺さる。決して奇を衒った設定でも脚本でもないのに、感動してしまうのだ…。世界的に有名な巨匠だというのは十分に理解しているつもりだったけど、なんというかこう、これまでより近い感覚で「すごい人だなぁ」と改めて思った次第。

 

 

グラン・トリノ [DVD]

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ディストピア パンドラの少女@ヒューマントラストシネマ渋谷

www.youtube.com

■あらすじ
ウィルスのパンデミックにより人類のほとんどがゾンビのような「ハングリーズ」と化した近未来。フェンスに囲まれた軍事施設では、ウィルスに感染しているにも関わらず見た目に変化がなく比較的自我を保ち続けることのできる子供達が収容され、ワクチンを作るべく研究されていた。そんな新世代の一人であるメラニーは、子供達の中でも特別な才能を持っていた。

 

※ネタバレ含みます


さ、最高に面白かった…!ゾンビ映画というよりSF映画なのではないかなぁ。でも、もはやジャンル分けなんてどうでもいいってくらい面白かったです。

序盤に世界設定を細かく語らず、見せるだけの演出に留めるので自然と設定が理解できて、うまいこと物語に入り込めました。「これはどういうことなんだ…?」と思っていたことが、少し後になって「あぁなるほど、そういうことだったのか」と腑に落ちる…という見せ方が上手い。ガイドが自然というか、説明がましくないのがとても良かったです。初めて外の様子が映った時は「アーーー!!!そういうことになってるからなのねーーーー!!!!これはヤバイ」と事態を把握できました。

ラニーと先生の関係性が良かったな~。教師と生徒とも、疑似母娘とも違う独特の関係性で、二人の間に漂う信頼や思慕の気持ちが素晴らしかった。壊れそうで壊れないバランスの、そこはかとない儚さも良い…。これはこれで愛だ。それはもううつくしい愛なのだ。

そして何よりこの作品、ラストが素晴らしい。そもそもこの出来事は人間VSウイルスの攻防ではなく、メラニーたち第二世代への世代交代、つまりは進化であって、旧世代の人間は淘汰されたに過ぎないのかもしれない…と思うと、なかなかに趣深い。それでもメラニーは先生を「大事にする」というのがまたなんとも良い。

「先生」のいるちいさな箱庭を取り囲むのは果たしてディストピアなのかユートピアなのか。いやはや素敵なお話でした…。


■関連リンク

パンドラの少女〈上〉 (創元推理文庫)

パンドラの少女〈上〉 (創元推理文庫)

 
パンドラの少女〈下〉 (創元推理文庫)

パンドラの少女〈下〉 (創元推理文庫)