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映画や本やおいしいものについて

ミシン/嶽本野ばら

book

 

ミシン missin’

ミシン missin’

 

 ■あらすじ
短編2編を収録。

【1】世界の終りという名の雑貨店
ひょんなことから老朽 化の進んだ雑居ビルで雑貨屋を営む ことになった主人公。ある日、全身をVivienne Westwoodに包んだ少女が店を訪れる。少女は常連となり、時には一日中雑貨屋での時を楽しん だが、やがてビルが取り壊しに伴い閉店を余儀なくされ る。最後の営業の日、主人公は少女に逃避行を申し込む。

【2】ミシン
大正時代に憧れを抱いていた少女が、パンクバンド・死怒靡瀉酢(シドヴィシャス)のボーカリスト・ミシンに恋に落ちる。憧れを募らせるあまりついにはバンドメンバーにまで加入し、現代に辟易する二人はやがて惹かれ合って行く。

kindleにて

 ずっと気になっていたものの、初めて読んだ野ばら様!ものすごく面白かったです。十代の時に読んだら大変な方向にハマっていたのではなかろうか…。

わたしは洋服へのこだわりもないし、この前買ったパンプスは2980円なんですが、それでもお洋服に対する彼らの心はとても美しくて素晴らしいものだと思いました。そういう矜持を持った人々はとても魅力的だ~。

全 体を通して展開が急過ぎるとかなんでどうしてそうなった!?と思う流れも多かったと思うのですが、そんな疑問をねじ伏せるほどの登場人物たちの勢いと矜持 が最高だ。「世界の終わりの~」は静的に、「ミシン」は動的に突き進んでいくイメージ。行く先に何があろうともヴィヴィアンやMILKに身を包んで歩いて 行く彼ら彼女らの素敵なことと言ったら!「ミシン」のラスト最高に痺れました。

野ばら先生、捕まったりしてたけど今は何をしていらっしゃ るのかなぁと思って調べてみたら、今は音楽活動をされているようで。ブログを見つけたのだけど、とても魅力的な文章でやはり素敵な方だなぁと思いました。 ブログに書かれていた「かわいい」論がとても良い。これ!ほんとこれ!!わかる!!!それな!!!!!

こういった「言葉にしにくいけどこういう感じ」というものを表してくれるのはすばらしい才能だと思うので、これからも文章を書いて行ってほしいなぁと思いました。遅ればせながら既刊もどんどん読んで行こう~。

ほんとうに面白かった!閏日にいい出会いをしたなあ。