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神様が殺してくれる/森博嗣

神様が殺してくれる (幻冬舎文庫)

神様が殺してくれる (幻冬舎文庫)

 

■あらすじ
学生時代、レナルドは異常なまでに美しい男・リオンとルームメイトとして過ごして いた。それから数年後、インターポールで働くレナルドの元に一本の連絡が入る。曰く、パリで起きた殺人事件の唯一の目撃者となったリオンが「レナルドが殺 した」と証言しているとのこと。さらに「神様が殺した」とも証言をする中、リオンの関係者が次々に殺されて行く。舞台はフランス、ドイツ、台湾、日本と世 界を駆け回り、やがて事件の真相が明らかになる。

 異常なほど美しい男と、その男を取り巻く謎の出来事を追う物語。EU諸国や台湾、果ては日本に至るまで、理不尽に続く殺人事件の顛末が気になって一気読み。それぞれの国の描写なんかも面白かったです。

ちょっとこいつ怪しいな…と思っていた人が犯人だったものの、最後まで確証は持てないままだったのでやられたー!という感じ。叙述トリックとしては少しずるい気もするけど、推理物というわけではないのでアリだと思います。

森博嗣はシリーズものより短編の方が面白い気がするのはわたしだけだろうか…。「探偵伯爵と僕」とかすごく好きです。

■関連作品

探偵伯爵と僕 His name is Earl (講談社文庫)