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映画や本やおいしいものについて

二ツ星の料理人@新宿ピカデリー

movie


6/11公開『二ツ星の料理人』予告編

■あらすじ
腕は確かだがすぐに揉め事を起こしてしまうシェフ・アダム。パリの二ツ星レス トランで働いていたが、トラブルが絶えず店から姿を消した。それから三年後、かつて志を共にし、今はロンドンでレストランを経営するトニーの元を訪れる。 アダムはかつての同僚であるシェフたちを集め、最高のレストランをオープンさせようと持ちかけるが…。

すごく面白かった…!美味しそうな食材の数々と、様々な葛藤や成長が描かれていて、あっという間の2時間弱でした。観終えたのは夜中の23時過ぎで夕飯も済ませた後だったというのにフレンチモードの口になってしまって困った…。

天才的なシェフであるアダムは、妥協を許せず、仲間たちにも完璧を求めます。「goodでは駄目、excellentでも駄目、Perfectしか許されな い」と断言し、時には皿を投げ料理を捨て続け、癇癪を起こし…という、傍から見ると狂人的なレベルの完璧主義者。カレイのソテーを何度も捨てるシーンでは ほかほかごはんを持参して厨房に駆けつけたいきもちでいっぱいでした。あんなにもおいしそうなのに駄目なのか…。

完璧な料理を突き詰める内に何度も衝突が起こるものの、それでも厨房に残る他の料理人たち。アダムの振る舞いは許容できるレベルから逸脱しているけれど、それでも厨房を離れないのはアダムを認めていたのと、もっと料理を突き詰めたいという意識があったからこそなのかな。もちろん、アダムの人となりがあってこそなのだろうけど。アダムの目の色がすごくきれいで、あの目で真っ直ぐに訴えられたら目を逸らせない気がします。

個人的にはトニーがすごく好きでした。報われない想いを抱きながらも厨房を見つめるのが切なすぎる…。ミシェルの娘とテーブルについてケーキを食べる様子は可愛らしかった~!トニー、本作で幸せになってほしい人ナンバーワンだわ…。

あと、オムレツのシーンもすごくよかった!日本でも卵焼きは朝ごはんの手作りの優しい味、というイメージがあるのですが、海外でもオムレツはそういうポジ ションだったりするのかな。ふわふわの黄色いオムレツがじゅわーっと焼けてふわーっと丸まって行く様を見ているだけで元気になってきちゃうね。しかもふわふわでおいしいなんて最高だ…。

原題は「BURNT」。オープニングでバーンと(※…ギャグじゃないよ)出るのも格好良くて、邦題よりこっちの方が良いな~と思いました。「二ツ星」ってそもそも「二つ星」と表記ゆれしがちだし、それだけで結構SNS検索の弊害になる気がする。