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ローガン@池袋HUMAXシネマズ

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■あらすじ
ミュータントが絶滅の危機に瀕しつつある近未来。25年に渡り新たなミュータントは誕生せず、ウルヴァリンとして名を馳せたローガンは、すっかり衰えていた。プロフェッサーとしてミュータントを纏め上げていたチャールズも年老い、今ではローガンが介護をしながら日々を送っていた。そんな時、見知らぬ女からローラという少女を託される。ローラを狙う武装組織の襲撃に遭いながら、チャールズを連れての逃避行が始まる。


お休みを取ったので朝イチ映画に繰り出しました。雨の平日の午前中の映画館は空いていて特別感マシマシでとても良いですなぁ。

X-MENは全然わからないのに観ました。無謀かな~と思ったんですが結論から申し上げますとメチャメチャ泣いた。ウグッ…って声出そうになるくらい泣いた…。感想をしたためますがファンの方からしたら「何言ってんだ」的なことを口走っているかもしれません。シリーズ未見のポッと出の者がなんか言ってる…程度になまぬるく読み流していただけますと幸いです。

まずそもそもの話になるんですが、ローガンとプロフェッサーが老いているということが衝撃だった。アメコミヒーローというと筋肉ムキムキですごく強くて最盛期の真っ最中で、いついかなる時も心身共にずっと強いままというイメージがあったのです。序盤のシーンで噛ませ犬感アリアリのチンピラにボコボコにされてしまうシーンがつらすぎる…。介護費用&いつか手に入れる船「太陽号」のためにタクシー運転手として日銭を稼ぐ様もヒーローの晩年としてはあまりにせつない。

終盤でローガンが注射を使って一時的に力を取り戻すシーン、戦い方がローラそっくりで…。ローラはコミックスの中でこの戦い方を見て、憧れたのかなぁ…なんて思ったりもしました。…という話をウルヴァリンから知っている友人にしたところ、「序盤の隠れ家でローラが戦うシーンで『ウルヴァリンの戦い方だー;;;;;』って号泣沙汰だったらしい。笑 あ、あとローラが足先にから刃を出すのがバレエのトゥシューズみたいで綺麗で格好良かったなぁ。

そしてやっぱり一番ガツンときたのはラストシーン。ローガンが眠る上に立てられた十字架をローラが「X」の形にするのにグッと来ました。ローラにとってこの世に神様なんていなかったけどX-MENはいたんだよなぁ…。祈りの言葉は知らないけど、チャールズと観た映画の中の言葉を述べることはできたし、ローラなりの弔いの方法をちゃんと見出せていて、そんなところにもローラの成長が見れて良かったです。ローラの存在のお蔭で、死=終わりではなく、一人の人間としてのローガンも、ヒーローとしてのウルヴァリンも救われたのではないかなぁ…。彼らの苦しむ姿を見ているとただ単に「生きていればいい」とは思えなかったので、幕引きを迎えることができて良かった。もちろんすごく寂しいし辛いのだけど、あの子供たちは自分たちのために闘ってくれたヒーローがいたことをずっと忘れないと思うんだ…。

ところでうちの会社にノースダコタ出身の人がいるんですが、いつも「ノースダコタには何もない。マジで田舎。何もない」ってdisりまくるので、「ノースダコタを目指す映画を観たよ」と教えたところ、だいぶ困惑した表情で「えっ…何をしに…?」って言われて笑った。エデンに行くんだよォ!!!!!!!!!!!!!!!