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バイバイマン@ヒューマントラストシネマ渋谷


『バイバイマン』予告編

 

■あらすじ
大学生のエリオットは、恋人のサーシャと幼馴染のジョンと共に大学近くの古い一軒家を借りて共同生活を始めようとしていた。奇妙な物音や現象が気になっていた時、寝室のナイトテーブルの引き出しの中一面に「考えるな、言うな)と書かれているのに気付く。さらにその紙の下には「バイバイマン」と記されていた。その名を知ってから、エリオットの周囲で次々に奇妙なことが起こり始める。


@ネタバレ含みます

原作はアメリカ版「本当にあった怖い話」的なシリーズの中の一作らしい。その名を知っただけで命が危ない…という流れは日本で言う「赤い沼」「紫の鏡」っぽいし、不可抗力で「知って」しまうことにより巻き込まれるというのも「リング」っぽくて、なんだか日本人に馴染みの深い設定が多いのでとっつきやすい気がします。いや、ホラーにとっつきやすさも何もないんだけども。笑

「バイバイマン」という名前だけを聞くとアンパンマン的でなんだかかわいらしい気さえしてしまうのですが、その正体は理不尽皆殺し呪いマン。「名前を言ってはいけないあの人」どころか「名前を知ってはいけないあの人」です。一度でも名前を知ってしまっただけで恐ろしいことが起こり、周囲の人を殺してしまう負の連鎖が始まるという理不尽さ。「リング」のように誰かに「伝染す」こともできず、回避する方法がないらしい。

バイバイマンの正体や目的が一切明かされなかったのでいまいちスッキリしない…!意味ありげに挿入される電車の景色や、連れている犬やコインの意味が気になったのだけど、何一つ明かされないのでモヤモヤが残ってしまいました。設定は面白かったしバイバイマンの立ち姿が格好良くて(パンズラビリンスなんかにも出てたデルトロ監督ご用達の役者さんだったと聞いて納得!)、ワクワクだったのでそのあたりは少々残念だったかも…。ラストシーンは2への伏線なのかなぁ。

序盤と終盤に2度もバイバイマンの名前を知りかける状況になっていながら神回避した姪っ子のファインプレーに痺れました。よ、幼女先輩…!