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スイス・アーミー・マン@TOHOシネマズシャンテ


映画『スイス・アーミー・マン』予告編

 

■あらすじ
遭難して無人島に漂着した青年・ハンク。悲嘆に暮れて自殺しようとした時、浜辺に男の死体が漂着する。死体の身体がからガスが漏れていることに気付いたハンクは、死体に跨って海を渡ることを思いつく。さらには、その死体にはまるでアーミーナイフのようにサバイバルに役立つ機能があることが判明する。見知らぬ死体とハンクの旅が始まる。

 

@ネタバレ含みます

 

どういう動力で動くんだろうと思っていたのだけど、まさかの腐敗ガス漏れというか実質屁だった。嘘だろwwwwwもっとシュールかファンタジックな感じかと思いきや、予想外の直球できたぞ!笑 さらに、ポスターや予告で使われているハンクがメニーに乗って海を駆けるシーンが思いの外序盤の序盤で笑ってしまった。もうそのシーン使うんかい!もうちょっと温存して満を持してパーッと海を駆けるんだと思ったのに開始10分くらいで盛大に海を渡ってしまった…笑 その勢いに飲まれるまま鑑賞。なんかすごかった。なんかすごい映画だった。

 

どういうテンションで観たらいいのかわからなくて序盤は神妙な面持ちで見守っていたのだけど(それはそれですごくシュールな光景だな 笑)、打ち解けていくハンクとメニーに和んでしまいました。まさに十徳ナイフのごとく活躍するメニーにめちゃめちゃ笑ってしまった。なぜか口から真水が出てきたり、ガスを利用して口から火が噴けたり、さらにはちんちんがコンパスになる始末。その上言葉も喋ります。メニーと言葉を交わすうち、消極的だったハンクにも徐々に明るさを取り戻していく様子はなんだか青春の一ページと言う感じで、きらきらと甘酸っぱくてとてもよかったです。そして映像がうつくしかった!

 

そしてラストは謎の感動。「エモい」ってこういう時に使うんだという感じでした。言葉にできないこの感じ…。結局メニーが何だったのかは明かされません。海に還って行く様はなんだかヒーローのようにも見えたけど、何だったんだお前…マジで…。ラストシーンがなければ、「メニーとの日々はハンクの妄想だったのではないか」とも思えたのだけど、メニーが旅立って行ったので全部現実だったのかなぁと…。あのラストシーンまでハンクの妄想と言われてしまったらそれまでだけど、うーんどうなんでしょう。

 

エ、エモい…。(感想)

 

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