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映画や本やおいしいものについて

薬膳カレーじねんじょ 谷中店@日暮里

全生庵の幽霊画展を鑑賞した後、気になっていたこちらのお店へ。バリバリに身体に良いという薬膳カレーを食べられるというお店です。人気店とのことで行列覚悟だったのですが、お昼時だったのにちょうど一席空いていて座れました。ラッキー!店内は木製で統一されていて自然派な雰囲気。さすが薬膳!

■薬膳鶏肉カレー

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野菜カレーと悩んだのですが、暑くて暑くてお肉気分だったので鶏肉カレーをチョイス。野菜8種、スパイス11種、和漢生薬6種が入っているのだそう。なんだかすごそうだ。選べるトッピングは風邪バージョン(生姜&紅花)と疲労回復バージョン(胡麻&山芋)の2種類から、今回は疲労回復バージョンを選んでみました。ごはんは五穀米に変更。オードブル盛り合わせがとても気になったのですが、カレーの量がありそうだったので断念。食べたかった~。

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オーダーして数分でやってきました。早い!薬膳ってどんな感じなんだろう…とおそるおそる食べてみたところ、薬っぽさや漢方っぽさや苦みは一切なし。普通においしいカレーです。でも何だかいろいろ入っているな…?という感じ。画像からとろとろ感が伝わりますでしょうか…。そして鶏肉がほろほろで柔らかくてとっても美味しい~!煮溶けていたけど野菜も盛り沢山でした。辛さは指定できないのですが、中辛くらいかな。ほどよい辛さでバクバク食べられちゃいます。苦手な人は甘口にすることもできるみたいでした。


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食後には飲み物のサービスも。コーヒー・紅茶・薬草茶の3種から選べます。濃いめのセイロンティーでほっこり。夏でもホット派には嬉しい限り。カレー効果もあってますます身体がぽかぽかです。

いやーおいしかったなぁ!薬膳と言われるとちょっとハードルが高かったんですが、普通に美味しい!美味しい上に健康にいいなんてすごいなぁ。このところ皮膚炎になるわ夏風邪をひくわでズタボロだったのですが、食べただけで元気になったようなきもちになって帰り道は元気いっぱいでした。単純。

それにしても、パクチー盛り盛りの「深圳」と言いこちらのお店と言い、日暮里には濃いお店が多いなぁ…。駅周辺にも気になるお店が盛り沢山なので、機会があったらちょこちょこ開拓していこうと思います。

 

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幽霊画展@全生庵

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谷中の全生庵にて毎年8月に行われるという幽霊画の展示へ行ってきました。このお寺を創建した山中鉄舟と親交の深かった落語家・三遊亭圓朝の墓があって、怪談噺の得意だった圓朝の蒐集していた幽霊画コレクションが寄贈されたのだとか。圓朝の命日である8月に「圓朝祭り」の一環と虫干しを兼ねて、毎年幽霊画を一般公開しています。

日暮里駅から蝉時雨の降り注ぐ谷中霊園を横目に歩くこと10分ほど。途中、海外からの旅行者の方がたくさんおりました。日暮里にこんなに外国人旅行者が!?って意外だったけど、成田からのアクセスはいいし日本的な風景だし、観光にちょうど良いのかもしれないなぁ。

 

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そんなこんなで到着。午前中とは言え日差しが強くてすでに汗だく…。先にお参りを済ませてからいざ入場!観覧料はわずか500円で、ほんとうにいいんですかというきもち。本堂の隣に設けられた会場(画像向かって左側)に足を踏み入れると、板の間の部屋の中にずらりと掛け軸が。ガラス等で隔たれることなく、そのまま展示されています。めちゃくちゃ至近距離でまじまじと見れちゃいます。これはすごい…!

以下、記憶に残っている作品の感想を備忘録代わりにつらつらと記しておきます。

■海坊主/歌川芳延
海にぽっかりと浮かぶ黒い海坊主。幽霊というより妖怪ですね。遠近法を用いてきっちり描かれた遠くの島と比べるとどこか漫画的でおまぬけな表情で、なんとも憎めない。怪異への畏怖の気持ちと親近感が入り混じったようなこの感じ、日本独特だなぁ。

■月に鵜図/今村紫紅
月に向かって鳴く3匹の鵜。黒々とした姿が可愛らしいのですが、亡き主人を想って月に向かって鳴いているそうです。そう思うと黒いくりくり眼がせつないものに見えてくる…。これもまた幽霊とは関係がないのでは…という気がしたのだけど、月に主人の姿を見ているのだとしたらある意味幽霊図なのかも。

■幽霊図/円山応挙
ふっくらとした女性の幽霊の図。しかしこちらの作品、応挙作だと確定したわけではないのだとか。この絵に「そもそも応挙は幽霊図を描いたという証拠はない」…というようなことが書かれていたのだけど、そうなの!?知らなかった…!幽霊と言えば応挙!などと思っていたので驚きました。ちょっと調べてみよう~。

怪談乳房榎図/伊藤晴雨
恐ろしい形相の男の絵。怪談乳房榎とは、圓朝作の怪談話なのだそうです(詳しくはこちら:怪談乳房榎 - Wikipedia)。伊藤晴雨は線の強弱や表情に藤田和日郎っぽさがあるなぁ…と常々思っているのだけど、藤田先生は伊藤晴雨がお好きだったりするのでしょうか。漫画家さんやアニメーターさんって伊東晴雨好き多いですよねえ。

■作品名不明/伊藤晴雨
5点並べて展示されていたのですが、説明がなくてモチーフが分からず…。おそらく、お菊さんと姑獲鳥は含まれていたかと。あと、中国っぽい服装の女性が蛙を使役しているような図柄もありました。繊細な線が美しくてとても良かった。伊東晴雨、好きだなぁ。

月岡芳年/宿場女郎図
今回一番観たかったのがこちら!展示されていない可能性もあるとのことなのでヒヤヒヤしていたのだけど、無事観れました。良かったー!ちなみに画号は大蘇。藤沢の妓楼で見掛けた病に罹った女郎を元に描いたという本図、「幽霊」ではなく生きている人間ではあるものの、病みついた人間が衰えていき人ならぬ存在になりつつある怖さ…みたいなものがありありと描かれていて、現実的な怖さがありました。落ち窪んだ瞳や骨と皮だけになった身体、そしてそんな身体にずしりと纏わりつくような着物の描き方が物凄い。というか、ほんとうに芳年作品をこんな間近で見られるなんて…。思わず匂いを嗅ぐという奇行に走ってしまった…笑

■幽冥無実之図/高橋由一
眠る女の背後にそっと佇む男の霊。しっとりと物哀しくてとても良い絵だなぁと思ったんですが、高橋由一ってあの鮭の絵で有名な高橋由一だったのですね!こんな幽霊画を描いていたなんて知らなかったです。どことなくモダンな雰囲気ですごく綺麗でした。

■髑髏図自画賛/三遊亭圓朝
圓朝の自筆とのこと。髑髏の上に書かれた和歌「見し夢の睡にかゝるは世のつねそうつゝのゆめになるそかなしき」がとても達筆!絵の方もくるんとした筆使いが描き慣れた感じで、噺家さんらしいユニークな雰囲気でなんともかわいらしい髑髏でした。

芳年暁斎、晴雨と好きな絵師の作品がこんなに間近に見れるとはなんという眼福…!ものによってはかなり退色してしまっていたり折り目が入ってしまっていたりで状態が良くないものもありましたが、それでもとても素晴らしい展示でした。お寺の中という独特の場所なのも独特の雰囲気があってとても面白かったです。真夏に幽霊画を見てひんやり過ごすのもなかなかオツなものですな。

帰りに御朱印をいただいて、ポストカード3点(宿場女郎図、怪談乳房榎図、髑髏図自画賛)を購入。会社のパーテーションのあまり目につかない場所にこっそり貼ろう~。

 

山岡鉄舟ゆかりの寺「全生庵」

 

■関連リンク

圓朝謎語り (徳間文庫)

圓朝謎語り (徳間文庫)

 

圓朝を知ったきっかけの本がこちらでした。江戸を舞台にした噺家ミステリ、とても面白いのでおすすめです。

ウィッチ@新宿武蔵野館

www.youtube.com

■あらすじ
17世紀のアメリカ・ニューイングランド。教義の解釈の違いから村を追い出されたウィリアム一家は、村から離れた地で家族7人で細々と暮らしていた。そんなある日、長女・トマシンの目の前からまだ赤ん坊の三男・サムが忽然と姿を消してしまう。狼の仕業だろうと意気消沈する家族だったが、村に属さない暮らしでは収穫が思わしくなく、冬を越せるかの不安も募っていく。そんな中、トマシンに魔女ではないかという嫌疑がかかる。疑心暗鬼になった家族の行く末は――。

 
※ネタバレ含みます

映像がとても美しかったです。1カットごとが写真のような仕上がりで、陰鬱なストーリーなのに時折見惚れてしまうほど。青みのかかった独特の映像がとても綺麗でした。あまりに美しい映像なので、アート寄りの難解な作品なのでは…と一瞬身構えてしまったのですが、ストーリーは思いの外シンプルで、淡々と静かに進んでいきました。なんというか、別作品で例えるとすれば、「エヴォリューション」+「白いリボン」という印象だったかなぁ。

魔女という形のないものの恐怖にとりつかれた結果、家族という共同体が崩壊を迎えるというのはなんともはや…。村を出された時から破滅は始まっていたのかもしれないけれど、人里離れた場所で暮らす内に両親が極端な思考へ偏っていく様が恐ろしかったです。コミュニティからはじき出された家族の中から、また誰かをはじき出そうとする…という流れが怖い。

子供たちの演技が圧巻!特に長男のケイレブの今際の際の狂気の演技が素晴らしい。あと双子ちゃんもすごかったなぁ。というか、次男&次女の双子がめちゃめちゃ怖かった…!どう見ても狂気しか感じられないし、誰が魔女っぽいかと言ったらこの双子一択だろうと思わずにはいられなかった 笑

きちんと読み取れていないのだけど、ケイレブが追っていた野ウサギはどういうことだったのだろう。両親がトマシンを魔女だとしたように、ケイレブはウサギを魔女とした、ほんとうはどちらも正しくはなかったのに…ということだったのでしょうか。いずれにせよ、まだ見ぬ魔女なんかよりも疑心暗鬼に陥る人間の方がよっぽど怖いなぁ。ゆえに、ラストシーンの解放感さえ感じられるようなトマシンの笑みが印象的でした。

 

公式ィ…笑

 

ところで武蔵野館の1番スクリーン、スクリーンをちょうどいい大きさで観たいとなると傾斜が足りなくてスクリーンに前の人の頭が被りまくってしまうのが残念でならない…。せっかくきれいな映像の作品だったのに、おじさんの頭とおじさんの頭の間に字幕みたいな状態になってしまって残念すぎたー!リニューアルされて多少傾斜がついたので後ろから観れば多少はマシなのだけど、そうするとスクリーンが遠すぎるんだよなぁ。ベスポジがない…。結構好きな映画館なのだけど、そこだけが残念です。なんとかならないものかなぁ。

はちパンカフェ@秋葉原

アキバで遊んでいて、なんとなくお茶しに行こうかと検索して見つけたこのお店。地図を手に地上をウロウロしても見つけられなかったのだけど、まさかの地下だった…笑 駅ナカの小さなお店ですが、そんな佇まいもかわいくて良いなぁ。

そんなこんなで無事到着。お店に着いて知ったのだけど、八天堂さんのお店だったのですねー!フレンチトースト(クリーム)と紅茶をオーダー。八天堂のクリームパンをフレンチトースト風にして、上からクレームブリュレの焼き目をつけた…という神の所業のような食べ物です。こんなのおいしいに決まってる…!


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時間がかかるとのことだったのですが、10分ほど経った頃にキッチンからフワ~っとブリュレの甘くて香ばしい香りが漂って来てゆめごこち…。そして登場したこのビジュアル、あきらかにおいしいでしょ!!!おいしかったです!!!!(即食い) 甘さ控えめのクリームとふわふわのパンとカリカリのブリュレが絶品でした。小振りなのでぺろっといけちゃいます。あっさりめのクリームと甘いブリュレ部分のバランスがさいこう…。フルーツと合わせるとおいしさのパターン無限大です。

ランチもやっているようなのでアキバでサクッと食べたい時によいかもしれません。ただ一つ問題があるとすれば、店が暑い…。この時期にゆっくり過ごすにはちょっと厳しいかもしれない…。

hachi-pan-cafe.com

cafe pause@池袋

仕事が暇だったのでフレックスを利用してひとりプレミアムフライデーしました。優雅~と思っていたのですが、調子に乗って小学生モードになりポケモンをゲットしに行ったところ、ものの十分ほどで暑くて暑くてもうだめです…。そんな時にふらっと見つけたこのお店。検索も何もせずたまたま偶然通りがかっただけだたのですが、大当たりでした。ルギアには逃げられたけど良いカフェを見付けたのでよしとする!

■カフェのクリームソーダ

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普段はクリームソーダなんてめったに注文しないんですが、週末の疲労感+暑さでフラフラにより珍しくオーダー。出てきたのはとってもシンプルな白いクリームソーダ。エルダーフラワーなのかなぁ、ふんわりいい香りがして癒されます。クリームソーダの氷とバニラアイスの間のシャリシャリのところを堪能し尽くしてご満悦。

ちなみに、定番の緑のメロンソーダは「喫茶店のメロンソーダ」という名前で提供されておりました。こちらは丸っこいグラスでレトロな雰囲気でとてもかわいい予感です。二つ並べて頼んだら素敵だろうなぁ。のんびりした良いお店なので、今度は友達を誘って来たいものです。

いやはや良い店を見つけました。店内BGMが延々とLOVEPSYCHEDELICOだったのもポイント高し。カフェ砂漠の池袋にこんなに素敵な店があるなんて!

cafepause.jp

ダイ・ビューティフル@シネマカリテ


「ダイ・ビューティフル」予告編

 

■あらすじ
トランスジェンダーのミスコン女王・トリシャが、ミスコン優勝の夜に突然の死を迎える。長年の友人のバーブスは、トリシャの生前からの願いである「葬儀の7日間は毎晩さまざまなセレブのメイクをして欲しい」という願いを叶えようと奔走し、トリシャに完璧なメイクと衣装を施す。美しく飾り立てられたトリシャの美しさはやがて話題となり…。

 
※ネタバレ含みます。

物語冒頭でこの世を去ってしまった主人公・トリシャの人生を様々な角度から振り返るお話。過去の物語は時系列でなく断片的に紹介されていくのですが、トリシャの人となりを垣間見ながらトリシャという一人の人間の生き様を知ることができる素晴らしき作品でした。すごく良かったです。

バーブスちゃん良い子だなぁ…。トリシャとバーブスの二人がとても良いコンビで大好きでした。ものまねメイクをしながら「これなーんだ?」「レゴでしょ」「レゴじゃねえわ!」みたいなやりとりにめっちゃ笑った。そんな微笑ましいやり取りもありつつ、真剣に語らうふたり。「死んだら綺麗に着飾ってほしい」トリシャと「生まれた時の男の姿で神様のところに戻りたい」というバーブスはまるで真逆の考えなのだけど、お互いそれを決して否定せずに尊重し合っていたのがとてもよい。だからこそバーブスはトリシャの願いを叶えたし、トリシャの髪を切ってしまった家族を責めていたし、ほんとうにトリシャの一番の理解者だったんだろうなぁ。そんなバーブスの作り上げたトリシャの美しさと言ったら!万華鏡のように次々姿を変えるトリシャの虜になってしまう。物語が進んでトリシャの内面を知るにつれ、さらに美しく見えていきました。ほんとうにほんとうに綺麗だった…。

そしてこの作品、好きなシーンが盛り沢山で困っちゃいます。トリシャにウェディングドレスを着せるシーンで、デザイナーが「ハサミを」と言ったシーンに痺れました。本物のプロによる美の追求、そしてそれを決心させたトリシャの美しさ…。美しいウェディングドレスがトリシャのために切り裂かれていく様は溜息ものです。すごいシーンだ…。

あと、トリシャが家を出る時に「私はトリシャ!トリシャ・エチェバリア!」と声高に自分に名付けた新しい名前を宣言するシーンも格好良かった。そして一番好きなのは、前述のバーブスちゃんと自分の葬儀について話すシーン。「神様からもらった身体をこんなに美しくしたのよって見せてあげたい」と自信たっぷりに微笑むトリシャの美しさったら…。あの時の表情、本当に綺麗だったなぁ。

葬儀にお父さんが乱入してくるかとドキドキしたけど来なくて良かったです。物語的にはそこで一波乱起こってしまうのかと思ったのだけど、何も起こらないようめちゃめちゃ祈ってしまった。「最強の二人」の時もこんな気持ちだったなぁ。物語の流れ的に必要かもしれないけど絶対何も起こってほしくない!って心から願ってしまうこの感じ。

あーほんとうにトリシャ綺麗だった…。棺の中でセレブを模した姿も、ミスコンでの姿も、部屋着のゆるい姿もどれも綺麗だったのだけど、トリシャの晴れやかな笑顔あってこそだなぁと思いました。トリシャだからこその、トリシャだけの美しさでした。すてきな映画を観たなぁ…。

バイバイマン@ヒューマントラストシネマ渋谷


『バイバイマン』予告編

 

■あらすじ
大学生のエリオットは、恋人のサーシャと幼馴染のジョンと共に大学近くの古い一軒家を借りて共同生活を始めようとしていた。奇妙な物音や現象が気になっていた時、寝室のナイトテーブルの引き出しの中一面に「考えるな、言うな)と書かれているのに気付く。さらにその紙の下には「バイバイマン」と記されていた。その名を知ってから、エリオットの周囲で次々に奇妙なことが起こり始める。


@ネタバレ含みます

原作はアメリカ版「本当にあった怖い話」的なシリーズの中の一作らしい。その名を知っただけで命が危ない…という流れは日本で言う「赤い沼」「紫の鏡」っぽいし、不可抗力で「知って」しまうことにより巻き込まれるというのも「リング」っぽくて、なんだか日本人に馴染みの深い設定が多いのでとっつきやすい気がします。いや、ホラーにとっつきやすさも何もないんだけども。笑

「バイバイマン」という名前だけを聞くとアンパンマン的でなんだかかわいらしい気さえしてしまうのですが、その正体は理不尽皆殺し呪いマン。「名前を言ってはいけないあの人」どころか「名前を知ってはいけないあの人」です。一度でも名前を知ってしまっただけで恐ろしいことが起こり、周囲の人を殺してしまう負の連鎖が始まるという理不尽さ。「リング」のように誰かに「伝染す」こともできず、回避する方法がないらしい。

バイバイマンの正体や目的が一切明かされなかったのでいまいちスッキリしない…!意味ありげに挿入される電車の景色や、連れている犬やコインの意味が気になったのだけど、何一つ明かされないのでモヤモヤが残ってしまいました。設定は面白かったしバイバイマンの立ち姿が格好良くて(パンズラビリンスなんかにも出てたデルトロ監督ご用達の役者さんだったと聞いて納得!)、ワクワクだったのでそのあたりは少々残念だったかも…。ラストシーンは2への伏線なのかなぁ。

序盤と終盤に2度もバイバイマンの名前を知りかける状況になっていながら神回避した姪っ子のファインプレーに痺れました。よ、幼女先輩…!